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遊戯王GA TURN-13 【鼓動の矛先】

この作品は、まんがタイムきららその他のキャラを中心としたオリジナルストーリーの遊戯王SS、という完全に書き手の趣味で構成された二次創作SSです。興味のない方、原作をいじられるのが不快な方はスルーでお願いします。
(※オリジナルキャラクターを使用しています)






●魚住と烈人と
 その日のお昼休み・・・烈人は魚住に“あの夜”起こった事を話していた。


遊戯王GA TURN-13 【鼓動の矛先】


魚住「そんな事があったのか・・・」
烈人「いやあ、もうマジで死ぬかと思いましたよ」
魚住「笑い事じゃないだろうが、まったく・・・」

 笑顔であの日の夜の事・・・レイスとの戦いに付いて話す烈人に、呆れたような反応を返す魚住。

魚住「・・・あまり無理をしてくれるな」

 そういって魚住は、烈人の頭に触れる。
 魚住は思う。彼の右腕に浮かんだ“痣”・・・その力の“覚醒”は恐らく、自分と同じ“シグナー”の力なのだろう。
 だが、自分を慕う烈人の事を先輩・後輩の仲というより、まるで“弟”のように思っている魚住は、できれば彼が“シグナー”としてこれから先待ち受けるであろう戦いに加わる事を望まんでいなかった。そうすれば、烈人が話した“氷結界”の戦い以上に、彼は傷ついていくかもしれないのだから・・・
 
 そんな事を考えると、魚住は思わず烈人の頭をわしゃわしゃと撫でていた。

烈人「・・・わふっ!?な、何するんですか一体・・・?」
魚住「あ、ああ・・・すまん、つい・・・」
烈人「(つい・・・?)」

 烈人には何が「つい」なのか分からなかった。

烈人「ははっ、すいません。でも、おかげでようやく少しは分かった気がしました。先輩たちに教えられた事が・・・」
魚住「赤野・・・」
烈人「でも俺、自分にはもっと足りないものがあると思うんです。だから、もっと強くなりたいんです。いつか、胸を張って先輩にそう言えるように・・・」
魚住「赤野・・・?」
烈人「だから、その時が来たら・・・俺ともう一度戦ってください・・・!」
魚住「ああ・・・その時を、待っている」

 先の不安はある。だが、烈人の真摯な思いに、魚住は今はそう答えるのだった。

ふおん「おや、ずいぶんと楽しそうな話をしているじゃないか?」
 
 その時、どこからとも無く二人の前にふおんが姿を現す。
 
烈人「・・・境先輩?」
魚住「・・・お前はまた突然出てくるな」
ふおん「彼に・・・赤野君に伝えることがあってきたんだけどね」
烈人「・・・俺に、ですか?」

 そのふおんの言葉に、キョトン、としたリアクションを返す烈人。

ふおん「と思ったけど・・・せっかくのいい雰囲気を邪魔したくないから、今日はやめにしておこう」 
烈人「それって・・・」
魚住「・・・どういう意味だよ?」 
ふおん「まあ、特に深い意味は無いんだけどね。・・・ただ一つ伝えておくとするなら、君が戦った・・・レイス、彼は決して邪悪な存在じゃない」
烈人「・・・あいつが?」
ふおん「いつかは、君の力になってくれるかもね」

 そう意味深な言葉を残して、ふおんはその場を後にする。

ふおん「(彼に「あの事」を伝えるのはまた別の機会にしよう・・・そういきなり言われても、覚悟を決めきれないかもしれない事だからね)」


●両親の思い出
 その放課後-きらら学園中等部・男子寮。

通果「ここかぁ・・・中等部の男子寮って」

 交流の妹である通果は、ある目的のためにこの場所を訪れていた。

通果「この時間ならいると思うんだけど・・・あ、いた!」

  目的の人物・・・他の生徒と何やら楽しそうに語り合っていた金髪の少年・エクスを見つけて通果は思わず叫ぶ。

エクス「で、それでさ・・・って、その声は師匠の妹さん?どうしてここに?」
通果「あ、えっと・・・それは・・・」

 通果が咄嗟に上手く答えられずにいると、彼と一緒に話していた生徒がエクスに絡んでくる。

生徒A「おーい、エクス。その人がお前の言ってた憧れの「師匠」ってやつ?」
エクス「あ、いやこの人は・・・」
生徒B「何か聞いてた印象とは違うけど、お前の言うとおり美人じゃねーか」

 どうやら彼の友達のようだが、ニヤニヤとエクスの事をからかってくる様子は、よくある友人同士の悪気ないじゃれあいといったところだった。

生徒A「じゃ、せっかくだからお邪魔虫はこれで失礼させてもらうぜ」
生徒B「それじゃ、な!」
エクス「あ、斉藤に工藤、ちょっと・・・」
通果「美人、か・・・」

 どうやら、「美人」と言われた事にはまんざらでもない様子であった。

教師「何だエクス、男子寮に女を連れ込んだのか?」

 今度は、この寮の寮長を務めると思しき、少々ルーズそうな見た目の若い教師が通りかかり、およそ教師らしくない発言をエクスに投げかけてきた。

エクス「ち、違いますよ!」
教師「ふーん。まあ、生徒同士での逢引もそれはそれで青春の一環だと思うが、できればそういうのは教師の見ていないところでやってくれや」
エクス「だから違いますって・・・」

 エクスの話を聞かずにそのまま行ってしまう教師。どうやら、見た目どおりの性格の人物であるようだ。

エクス「まったく・・・徳永先生は・・・」
通果「変わった先生ね・・・でも、さっきの友達といい、君って・・・」
エクス「え?」
通果「いや、楽しそうな人たちに囲まれてるんだな、って思って」
エクス「ええ・・・はい」

 彼はニッコリと微笑むと、通果のその言葉を肯定した。

通果「あの日・・・あれから君の昔の事について、色々聞いちゃってさ」・・・
エクス「昔の事、ですか・・・」

 寮のベンチに腰掛け、話す二人。
 エクスの過去・・・両親と死別し、親戚の家をたらい回しにされてきた挙句に学園の寮に預けられた彼の過去に付いて尋ねるのは、まるで昔の古傷に触るようで抵抗があったが、それでも彼女には彼に聞きたい事があった。

通果「・・・お父さんやお母さんの事、どう思っているのかなって」
エクス「・・・両親の事を?」
通果「うん・・・」

 両親を早くに亡くして辛い境遇を生きてきたエクスの今を思えば、恨んでいてもおかしくは無い。通果はそう感じていた。
 しかし、通果の問いに一瞬エクスは考え込んだ様子を見せるも、すぐにまた笑顔でその質問に答えを返す。

エクス「最初は・・・そりゃ寂しく感じた事もありましたけど、それでも父さんや母さんの事を恨んだりなんかはしていません」
通果「・・・どうして?」
エクス「一緒にいられた時間は短かったから、本当に小さい時の事しか記憶に無いけど・・・僕の記憶の中の父さんと母さんは、いつも笑っていました。だから僕も、どんな事があっても落ち込まずに笑顔で生きなきゃって、そう思って・・・」
通果「そうなんだ・・・」

 通果もまた、父親を幼い頃に亡くして悲しい思いをしたが、いつも笑顔を絶やさない母親・みよが傍にいてくれたおかげで、彼女の明るさに救われてきた経緯がある。彼・・・エクスも同じように、思い出の中の両親の存在があったから、今もこうして明るく生きていけるのだろう。通果は、そう思った。

通果「ゴメンね・・・急にこんな事聞いちゃって」
エクス「いえ、いいんです。気にしていませんから」

 そう言うと、彼はまたニッコリと微笑む。
 その彼の姿を見て、彼なら義姉・交流の持つ、実母・ノキアとのわだかまりの心を溶かしてくれるのではないか、通果はそう感じていた。両親を失っても、「家族との絆」を大切にして生きている彼なら、あるいは・・・

通果「・・・私たち、付き合おうか?」
エクス「・・・え?」
通果「うふふ。冗談よ、冗談」

 そう言って彼女は誤魔化すように、クスクスと笑う。

通果「・・・お姉ちゃんの事、よろしくね」
エクス「・・・え?」
通果「・・・な、なんでもない。それじゃあね!」

 そう言うと、彼女はエクスの元から立ち去っていった。「彼にならきっと姉を任せられる」との思いを抱いて。


ー次回に続く


【次回予告】
エクスが夕と交わした約束・・・「交流との1日デート権」を果たす日がやってきた。
姉が勝手に結んだ約束に気乗りしないまま、エクスと共に「海馬ランド」へ向かう交流。

次回、遊戯王GA TURN-14 『夢の国へ』 お楽しみに!



○後書き
速報:姉より先に妹がデレました。

さて、二週連続でデュエル無しのインターミッション回になりましたが、けっして手抜きというわけではありません(ぁ
ただ、デュエル無しの会話だけのSSは自分の文章力の無さゆえにあまり自信が無かったりするのですが・・・。
ふおんと魚住・烈人の会話部分は長くなりすぎたため一部カットしました。おかげでよけいに意味不明なことになっていなければいいなぁ・・・と思ったり(ぁ
その前の烈人の魚住への台詞、「俺ともう一度戦ってください」でこのSSの最終回のイメージは大体固まったのですが、そこに辿り着くまでに何年かかるやら・・・(ぁ

次回は遊戯王なので『海馬ランド』です。デスティニーランドでもマジカルランドでもありません。遊戯王なので(※大事な事なので二回言いました)


それでは、評価のほどをお願いします。
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[ 2012/06/14 20:53 ] 遊戯王GA | TB(0) | CM(4)

いろいろと

 気になる要素が盛り込まれたインターミッション回でしたね(笑)。ふおんじゃないですが、最初の烈人くんと魚住の会話とか仕草とか…あれ?このSSってBLだったっけか?と思ってしまったくらいです、いい意味で(笑)。
 
 とりあえず、激闘をさらっと語ってしまうあたり、烈人くんも成長したのか、それともどこか大物なのか…魚住も気にかけていますね。今後、2人含めてどうなるのか、楽しみになってきました。ふおんが言わなかった事実も気になりますしね…
 
 さて通果のほうは、恋敵(?)でもあるエクスの様子を見に来たわけですが…エクスの知り合いからは交流と勘違いされて、美人だの逢引だのとまぁ大変(笑)。まぁ、美人という言葉には悪い気はしませんよねぇ。子供っぽいとはいえ、通果もそういう顔立ちしてるんだろうしなぁ…中学生にはそう見えて然るべきなのかな。
 
 エクスの深い部分を少しだけですが知り、通果も交流を任せてもいいかもと思ったようですね。びっくりしたのは付き合おうかという冗談を発した事ですかねぇ(笑)。言った後、顔を真っ赤にしてそうな気がします(笑)。エクスが気づいていたかは微妙ですが。
 
 次回は…何でしょう、ランドか…楽しみが増えましたね(笑)。
[ 2012/06/15 18:51 ] [ 編集 ]

>ゆきさん

感想ありがとうございます。

BL臭、自重したつもりだったのですが(ぉぃ)やっぱり出てしまいましたか(苦笑)
とりあえず、今回はインターミッション回だったので色々先を匂わせる展開に終始しましたね。この引っ張った展開を先の話でちゃんと活かせるかどうか、が大事になるのですが・・・

激闘をサラッと語ってしまうのは、彼がこの一戦で成長した、というのをこのシーンで表現したかったので簡単に済ませました。今後、この二人やふおんがどうなるのか期待して欲しいところなのですが・・・いかんせん、次はしばらく交流さんのエピソードも書かなきゃいけないし、そちらに出番を割けないのが・・・

そして中等部ではミッチー(ぁ)来訪、それでエクス君色々と絡まれて大変な巻(笑)。実際、ミッチーも交流さんほどじゃないけどそれなりに整った顔立ちをしているとは思うので、まあ美人と言われてもおかしくは無いんじゃないかと思ってます(ぉ

今後のために、これ以上は交流とエクスのラブロマンスの障害になってほしくないので先にミッチーの方をデレさせました。原作を読んでるとイメージしづらいのですが、なんとか応援する側に回って欲しくて。

>言った後、顔を真っ赤にしてそうな気がします
あー、そのカット入れれば良かったな・・・と、ちょっと後悔しています(ぁ)。次はそういうのが無いように精進せねば・・・(;お


それでは、次回も頑張ります!
[ 2012/06/15 21:14 ] [ 編集 ]

確かに、魚住ではありませんが、あの戦いを笑いごとで済ますのは、正直どーなんでしょうねー?
ま、逆の見方をすれば、それで済ます程度には烈人が成長した、とも取れますが……
にしても、ふおんが烈人に伝えたかった、と言うのは、どーいうことなのやら…… そこんところも気になる所ではありますね

まぁ、その前に気になるのが、エクス君ですか…… 彼と通貨&交流姉妹のこれから、ですね
次回は、彼ら三人…… と言うか、エクスと交流のお話になるっぽいし、どんなことになるのか、非常に気になる所ではあります
それにしても、遊戯王のSS故に、か…… まぁ、これはある意味当然なんでしょうが…… それ故に、某遊園地の支配人の登場…… って、それは無理か(笑)

ともかく、次回も楽しみに待ってますね~♪
[ 2012/06/16 19:34 ] [ 編集 ]

リッターさん

感想ありがとうございます。

まあ、確かに笑い事で済ますのには無理がある話ですが・・・それだけあの激戦を潜り抜けて烈人君が成長したっていう事をこのシーンで使えたかったのだと受け取っておいてください。
ふおんが伝えたかった事は今はまだ謎ですが・・・正直、その話に触れるまでにどれだけの時間を費やすのかも謎なのですが・・・(ぉぃ

次回以降はしばらく、交流さんとエクス君絡みの話になるので、そちらにご期待ください(ぉ
海馬ランドの某支配人は・・・遊戯王SSとはいえそれは流石に無理です(笑)。そこまでのクロスオーバーは。いっそ出したいけど、それやると流石に話が収集つかなくなるなぁ・・・(ぁ


それでは、次回も頑張ります!
[ 2012/06/16 21:29 ] [ 編集 ]

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